GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 [ アダム・グラント ]
個人的な読書メモ&アウトプット目的で書評をしていきます。
読んだ背景
妻を職場まで車で30分ほどかけて送迎中(定期的に送り迎えはしている)に、ふと自分ばかり妻に与えている一方だなと感じだしました。
基本的な食事の準備は自分で、家の掃除も常に自分。
必ず妻の帰宅時は最寄り駅まで車で迎えにいく。
そんな毎日を送っていたこともあり、ふとした瞬間に「あれ?貢献度合いに差がありすぎでは?」という感情が芽生え、YouTubeで夫婦関係についての動画を探し色々とみていました。
とある動画の中で夫婦関係には「GIVE」の精神が大事なんだということを言っている動画があり、このGIVEの精神をより深掘り理解していこうというのが、この本を読もうと思ったきっかけです。
読んだ感想
結論、洋書に慣れ親しんでいない人が読むと少し読みにくいです。
洋書あるあるの例え話を延々と書いているパターンで、日本人にとって馴染みのない人たちの人生の一部分を切り取り、例え話としてたくさん挙げられています。
個人的にはもう少し例え話をほどほどにシャープに書いて欲しかったというのが本音になります。
とはいえ、もちろん学びもあったので紹介していきます。
学びや印象的だったこと
成功を収めるためにはギバーになる必要がある
ギバーとは、GIVE&TAKEの関係を相手の利益になるように持っていき、受け取る以上に与えようとすること
この本が一番言いたいこと、それは成功したいならギバーになれということです。
「与える人」が成功することを色々な日本人に全く馴染みの偉人達の経験を元に書いています。
本の中に書かれていて印象的だったのが、ギバーは100m走では役に立たないが、マラソンになると大いに役に立つということ。
例えば、人間関係にいて「GIVE」を意識し続けていくと、すぐすぐ何か恩恵を受けることって少ない。ただ長い目で見た時に、「GIVE」されたことを覚えてくれていた弱い繋がりの人間関係から得ることが多い(新しい情報など)とこの本の中では書かれています。
確かに自分の人生を振り返った時に、「GIVE」してくれた友人とかは今でもなんとなく覚えていて、仮にいきなり連絡が来て何かお願い(常識かつ助けられる範囲内)をされたら手助けしたくなる気もします。
この本を読んでGIVEの重要性を改めて感じることができたことが、まずは読んでよかった部分です。
相手の努力に対して、自分の貢献を高く見積もってしまう
これを「責任のバイアス」というらしく、協力関係が失敗する大きな要因らしいです。
僕がこの本を読もうと思ったきっかけの妻への想いがまさにこれですよね。
自分はこれだけ貢献しているのに、妻は自分よりも貢献してくれていない。
おそらくすごく冷静にお互いの貢献を書き出し、その上で話し合うと自分が想像していた以上に高く見積もってしまっているんだと思います。
目に見えてやっていることは確かに僕の方が多いかもしれないが、毎日癒しを与えてくれたり、精神的な安定を与えてくれるなど目に見えてない部分の貢献もたくさんあります。
この「責任バイアス」を頭に入れておけば、無駄な比較をしてモヤモヤしてしまわずに、GIVEの精神を常に持つことに繋がってくるなと感じてます。
有能な人が弱みを見せることは非常に効果的である
よく自己啓発本を読んでると自分の弱みをさらけ出そうとか書いてあったりしませんか?
普通の人が自分の弱みをさらけ出すことにあまりメリットはなく、有能な人が弱みを見せることにすごく効果的だと書かれています。
これはめちゃくちゃ納得です。
特に優秀でもない人が弱みをさらけ出しても、より優秀じゃないように見えるだけですよね。
(僕は社会人1年目の時にこれしてしまって大後悔してます)
想像してみて欲しいのですが、めちゃくちゃ優秀な上司が「実は俺〇〇がめちゃくちゃ苦手なんだよね」なんて弱みを見せてくれると、非常に好感度が上がりませんか?
(芸能人とかもあるあるですよね。イケメンで非の打ち所がないのにめちゃくちゃ運動神経悪いとか)
弱みを見せるにも効果的な場合とそうでない場合があることを学びました。
まとめ
最後まですんごい読みにくい本でしたが、「GIVE」の重要性を改めて感じることができたのはすごくよかったです。
実際の夫婦生活や仕事の現場でも「GIVE」を意識して生活していきます。
興味があればぜひ読んでみてください!
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